
ビザ申請の際に提出する入管の書類には、16歳未満を除いて証明写真の添付が必要です。
最近では、プリントした写真を糊で貼る方法のほかに、データ(JPEGなど)を申請書に添付してから印刷する方法も認められています。
スマホやパソコンで完結できて便利なのですが、ちょっとした油断で「写真NG」となり、再提出になるケースもあります。
当事務所にも「写真を撮り直すことになってしまった」「アプリで少し加工しただけなのにダメだった」などのご相談が寄せられています。
ここでは、よくある失敗例と、入管が求める証明写真の注意点をわかりやすく解説します
最近はスマホでも高画質の写真が撮れますし、「小顔」などの加工アプリもたくさんありますよね。
ですが、入管に提出する証明写真で加工を加えるのはNGです。
入管が特に問題視しているのは次のような加工です。
これらの写真は、本人確認が難しくなるため差し戻されることがあります。
「少し明るさを調整するだけなら大丈夫?」という質問もよくありますが、色合いを自然に整える程度なら問題ありません。
ただし、見た目が実際とかけ離れるような加工は避けましょう。
もうひとつ多いのが、カラーコンタクト(カラコン)をつけたまま撮影した写真です。
「普段からカラコンをしているから気づかずそのまま撮ってしまった」という方も少なくありません。
カラコンは瞳の色や大きさを変えるため、入管では認められません。
たとえナチュラル系のものであっても、写真によっては「本人確認に支障あり」とされる場合があります。
撮影前には必ず外しておきましょう。
ちなみに、証明写真機の中には「美肌」「肌色補正」機能付きのものもあります。
この程度の軽い補正は問題ないので、心配な方はそうした機械を利用すると安心です。
証明写真で意外と見落とされがちなのが、服装や背景、写真サイズです。
入管では、顔がはっきりわかることを重視しています。
・背景は白や薄いグレーなど無地のものが理想。自宅で撮影する場合、壁の柄や影が映り込まないように注意しましょう。
・服装はスーツでなくてもOKですが、派手な柄やフード付きの服は避けましょう。襟付きのシャツやジャケットが無難です。
・サイズは縦4cm×横3cmが原則です。顔のサイズが規定に合わないと差し戻されることもあります。
また、撮影時には正面を向いて、無表情で撮影しましょう。髪で顔が隠れたり、帽子やマスクを着用している写真も不可です。
入管に提出する証明写真は、許可が下りた後に発行される在留カードの顔写真としてそのまま使われます。
つまり、日本で生活するうえで本人確認のために提示する大切な身分証明写真でもあるのです。
在留カードの写真が実際の見た目と違いすぎると、銀行や役所の手続きなどで「本人ではないのでは?」と疑われてしまうこともあります。
そのため、加工せず自然な状態で撮影することが大切です。
24時間受付可能です。
翌日中には返信いたします。
(土日祝日除く)
電話でのご相談は 03-6697-1681
(受付時間:平日 9:30~17:30)