芸術ビザが取れる人・取れない人の違いとは? 知らないと損する審査のポイント

芸術ビザが取れる人・取れない人の違いとは? 知らないと損する審査のポイント

芸術ビザってどうすれば許可されるの?

当事務所には、「芸術ビザ」に関するご相談やご質問を多くいただいています。近年では、インターネットやデジタル技術の進化により、さまざまなスタイルで表現活動を行う方が増え、「芸術」のあり方も大きく広がってきました。
また、芸術ビザは他のビザと違い、特定の学歴や資格が求められていないこともあり、多くの方にとって申請しやすいと感じられるのかもしれません。
今回は、「芸術ビザ」が許可されるためのポイントと、よく混同される「興行ビザ」との違いについて、わかりやすく解説します。


芸術ビザの審査ポイントとは?

芸術ビザの申請をすると、入管では当然ながら申請内容が審査されますが、注目されるのは「それが芸術かどうか」ではありません。
実は、審査の中心は収入の見込みがあるかどうかです。
芸術とは個人の感じた美を表現するもので、その形式や手法は多様です。ある人にとっては美術館にある絵画が芸術かもしれませんし、別の人にとっては河原で拾った石のコレクションが芸術かもしれません。
このように、「芸術性」を客観的に審査するのは非常に難しく、入管もその点を直接判断することはしません。
その代わり、入管が重視するのは、「その芸術活動でちゃんと生活できるのかどうか」。つまり、芸術で収入を得て生活していけるかという現実的な部分なのです。

どんな収入があれば芸術ビザは許可されるのか?

芸術家というと、「売れるまでは貧乏」というイメージを持たれがちですが、芸術ビザではそうしたスタイルは認められません。
日本で生活する間に、安定した収入が見込めるかどうかが重要なポイントです。
この収入とは、たとえば以下のような形が考えられます:

  • 作品の販売やレンタルによる収入
  • ワークショップや講義の講師料
  • 印税や出版にかかる収入

例としては、外国人の漫画家の方の場合、出版社との契約で定期的に原稿料が支払われ一定の収入が見込まれます。連載が続けば安定性もあり、単行本化やグッズ展開などで収入が増える可能性もあります。
重要なのは、このような収入で生活にかかる費用(家賃・食費・税金・保険料など)をまかなえるかどうか、きちんと収支計画が立っているかです。
芸術ビザとはいえ、夢や表現だけではなく、「現実的な生活力」が問われるのです。

不安定な計画では不許可になることも

たとえば、路上でのパフォーマンスや即興芸術のように、今後人気が出る可能性はあるけれど、現時点で収入の保証がない活動については、芸術ビザは原則として許可されません。
漫画家の例でも、「出版社と契約がある」ことが大きなポイントです。つまり、社会的信用のある第三者が、その人に対して安定的に報酬を支払うことを約束しているかどうかが重要になります。


芸術ビザと興行ビザの違いは?

よく混同されるのが「興行ビザ」です。こちらは、基本的に不特定多数の観客に向けたパフォーマンス活動に対して発給されるものです。
「芸能と芸術の違い」は曖昧かもしれませんが、ビザの分類としては、観客の前でパフォーマンスを行う場合には「興行ビザ」が必要になります。たとえば、海外の著名なオーケストラ指揮者の方が日本で公演を行う場合、芸術ビザではなく、興行ビザを取得します。
ただし、芸術ビザでも「マスタースクールでの講師活動」など、短期間の来日活動も含まれる場合があります。
ポイントは、「不特定の観客に対するパフォーマンス」であれば興行ビザ、それ以外の創作や教育などの活動は芸術ビザの対象になり得る、ということです。


芸術ビザのご相談は当事務所へ

当事務所では、外国人漫画家の方やクラシック音楽の講師の方など、多くの芸術ビザ申請をサポートしてきた実績があります。
芸術ビザは難しいと感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば十分に可能です。
まずはお気軽にご相談ください。あなたの活動に合った在留資格の選択を、私たちが一緒に考えていきます。

 

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