
在留特別許可は、退去強制の対象となる外国人について、特別な事情がある場合に日本での在留を認めることができる制度です。
通常、退去強制事由に該当する外国人は日本から退去することが原則となります。しかし、個々の事情を考慮した結果、日本での在留を認めることが適当と判断される場合には、例外的に在留が許可されることがあります。
その判断は法務大臣の広範な裁量に委ねられており、在留特別許可をするかどうかについては、個々の事案ごとにさまざまな事情を総合的に考慮して判断されます。
そのため、一定の条件を満たせば必ず許可される制度ではなく、個別の事情を踏まえて判断される制度です。
在留特別許可を認めるかどうかは、個々の事情を総合的に考慮して判断されます。
入管法では、判断の際に考慮される事情として次のようなものが挙げられています。
さらに、国内外の社会情勢や不法滞在者への影響なども含め、さまざまな事情が総合的に考慮されます。
在留特別許可の判断では、家族関係が重要な事情として考慮されることがあります。
例えば次のような事情です。
特に、子どもが日本で生活している場合には、子どもの利益の観点も考慮されることがあります。
ただし、家族関係があることだけで在留特別許可が認められるわけではなく、婚姻の実態や生活状況などを含めて総合的に判断されます。
在留特別許可の判断では、法令を守り、社会のルールに沿って生活していることは当然の前提とされています。
そのため、単に日常生活を普通に送っているというだけでは、特に有利な事情として評価されるわけではありません。
一方で、これまでの在留状況や生活状況の中で、法令違反や社会的な問題行為がある場合には、その内容や程度に応じて不利に評価されることがあります。
例えば、次のような事情は消極的に考慮される可能性があります。
また、特に重く見られやすい事情として、次のようなものが挙げられます。
このように、在留特別許可の判断では、家族関係や生活事情だけでなく、これまでの在留状況や法令遵守の状況も重要な判断要素になります。
在留特別許可を求める場合には、次の申請書と資料を提出します。
ただし、提出すべき資料は個々の事情によって異なるため、すべての人に同じ書類が必要になるわけではありません。
在留特別許可申請書 1部(1人につき1部)
次の事情がある場合には、それぞれの状況を確認するための資料を提出します。
在留特別許可は、個々の事情を総合的に考慮して判断される制度です。
そのため、上記の書類に加えて、家族関係、生活状況、日本での在留状況などを説明する資料が提出されることもあります。
在留特別許可が関係する可能性がある場合には、これまでの在留経過や生活状況を整理しておくことが重要になります。
例えば次のような事情です。
これらの事情は、在留特別許可の判断において考慮される事情と関係する場合があります。
在留特別許可は、退去強制手続の中で個々の事情を踏まえて判断される制度であり、状況によって判断の考え方が大きく異なることがあります。
ここでは、在留特別許可について相談を受ける際によくある質問をまとめています。
在留特別許可は、退去強制の対象となる外国人について、特別な事情がある場合に日本での在留を認めることができる制度です。家族関係、生活状況、素行、入国の経緯などさまざまな事情を総合的に考慮して判断されます。
在留特別許可を認めるかどうかは最終的に法務大臣の判断とされています。個々の事案についてさまざまな事情を総合的に考慮して判断される制度とされています。
家族が日本にいる事情は判断の中で考慮されることがあります。ただし、それだけで直ちに在留特別許可が認められるわけではありません。婚姻の実態や生活状況などを含めて総合的に判断されます。
在留特別許可は、本来であれば日本から退去しなければならない外国人に対して、例外的に日本での在留を認める措置です。一定の条件を満たせば必ず許可される制度ではありません。個々の事情を踏まえて総合的に判断されます。
在留特別許可の判断では、日本での在留を希望する理由、家族関係、素行、日本に入国した経緯、日本での在留期間、退去強制の理由となった事情、人道上の配慮の必要性などさまざまな事情が考慮されます。
在留特別許可は、退去強制手続の中で検討される制度です。通常の在留資格変更や更新の手続とは制度の位置づけが異なります。
これまでの在留資格や在留経過、家族構成、生活状況、就労状況、納税状況などを整理しておくと、現在の状況を説明しやすくなります。
在留特別許可は、退去強制手続の中で個々の事情を踏まえて判断される制度です。
家族関係や生活状況などさまざまな事情が考慮されるため、現在の手続の状況やこれまでの在留経過を整理することが重要になります。
制度の位置づけや現在の状況を確認したい場合は、状況を整理したうえで専門家に相談することも一つの方法です。